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マンガ株式入門

「知識編」第2回は株主の持つ権利とメリットについてです。

株主として扱われるには?

 ある会社の株券を手に入れたら、あなたは一応、株主とみなされますが、株券を売ることはできても、「私は株主である」と主張したり、株主のさまざまな特典を受けることはできません。

もし、自分は株主であることを主張したり、株主の特典を受けたければ、株主名簿の「名義の書き換え」という手続きを行ってもらわねばなりません。それが完了してはじめて、株券を発行した会社はあなたの存在を知り、株主として扱ってくれます。


株主総会に参加したい

 株主の権利としてよく知られているのが、「株主総会の議決権」です。名義の書き換えを行うといずれ、株主総会のご案内状が送られてきます。出席する、しないは自由で、欠席しても委任状を郵送すれば議決権を行使することができます。
  ふつう年1回開かれる定時株主総会では、前年度の決算の承認などさまざまな議題を審議します。会社の合併のような経営上の大きな出来事があると、臨時株主総会が開かれることもあります。


持ち株の数が票の数

 株主は、その会社のオーナーです。100万株持つ人も、100株しか持っていない人も、オーナーです。しかし平等ではありません。100万株持つ人は100株持つ人の1万倍の影響力を持ち、1万倍の特典を受けられます。国会議員の選挙は総理大臣でも20歳の学生でも1人1票ですが、株主総会で多数決で採決するときは1株1票で計算します。株式を大量に保有すると、その会社の経営を左右できるほどの力を持てるのです。


利益が株主に還元される仕組み

 名義を書き換えてあなたの名前が株主名簿に載ると、株式の配当金を受け取る権利を得られます。ただし、会社の業績が悪いと配当金ゼロの「無配」になることがあります。配当金以外に、株主名簿上の持株数を自動的に増やしてくれる「株式分割」や、持株数に応じて新株をタダでわけてくれる「無償増資」などで、おいしい思いができることもあります。業績好調な会社は、儲けた利益の一部をそうやって株主にお返ししています。

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注目の株主優待制度

 株主の特典として最近、注目されるようになったのが「株主優待制度」です。配当金などとは別に、名義の書き換えをすませた株主は定期的にプレゼントがもらえます。たとえば食品会社なら自社の新製品、百貨店ならお買い物券、鉄道会社なら回数券や優待乗車証が送られてきます。

  特典は持株数に応じてグレードアップします。その他、株主は情報公開を求める権利、会社が解散したら残った財産を分けてもらう権利なども持っています。


〈次回予告〉
さて株はどこで買えばいいのでしょう? 次回は証券取引所の仕組みと証券会社の役割です。

(2006.11.9)

寺尾 淳(てらお じゅん)
同志社大学法学部卒。経済関係出版社勤務等を経て86年からフリーランス。86〜92年「週刊現代」「NEXT」で主に経済記事を執筆。92年以降「Forbes日本版」を中心にビジネス雑誌の仕事を続ける一方、単行本も10冊以上出版している。更に詳しく
イラスト/ヨツモト ユキ
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