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マンガ株式入門

株をはじめれば、きっとお世話に。証券取引所と証券会社とは?

「株の卸売市場」で行われる「セリ」取引

 株を売買するなら、「証券取引所」のお世話になるのがふつうです。ここは言ってみれば「株の卸売市場」です。魚や野菜の卸売市場では、商品の前で「仲買人」と呼ばれる人たちが売り手と買い手に分かれて「セリ」を行って取引しています。仲買人ではない人は取引に参加できません。証券取引所も同じように、仲買人にあたる「証券会社」だけがセリのような形式の取引に参加できます。それはコンピュータ上で静かに行われています。


証券会社に取引を委託する

 セリのような形式の取引とは、売りと買いの注文を突き合わせて数が多い順に成立させるやり方で、「オークション方式」と言います。証券取引所での取引には会員登録した証券会社しか参加できませんので、私たちは証券会社に注文を出して株の売買をやってもらいます。これを「委託」と言い、注文を出した売買が証券取引所で成立するたびに、証券会社は委託手数料を請求します。証券会社にとって委託手数料は大きな収入源です。


「上場」と「上場会社」の意味

 証券取引所は、どんな株でも取引しているのではありません。証券取引所に申請が出され、審査にパスした株だけです。晴れて取引される株になることを「上場」と言い、その株を「上場株」、株を発行した会社を「上場会社」と呼びます。上場会社が倒産したり、他社に合併されたり、証券取引所が定める条件を満たさなくなったり、規則に違反したり、自ら廃止を申し出たら、その株は上場廃止になり証券取引所で取引できなくなります。


株が売買される日時は?

 証券取引所で株が売買される時間は決まっています。東京証券取引所の場合、平日の午前9時〜11時、午後0時30分〜3時で、土曜、日曜、祝日、年末年始はお休みです。証券取引所は売買成立のたびに上場株の株価を発表しますから、その数字は刻一刻と変わっていきます。株に投資する人の多くは、テレビやインターネットなどでリアルタイムに速報される株価の数字を追いかけ、タイミングを見計らって売買注文を出しています。


委託のあとは代理人、提供される様々なサービス

 株の売買注文を引き受けたら、証券会社はあなたの代理人になります。証券取引所の取引に参加して、あなたが注文した売買が成立するように努力します。でも、証券会社の役割はそれだけではありません。名義の書き換え申請を取り次いだり、株の売買に伴う税金の収納を代行したりします。希望すれば、上場株についてさまざまな情報を提供したり、相談に乗ったりして、あなたの投資判断を助けてくれるサービスも行ってくれます。


〈次回予告〉
次回は、株取引実践に不可欠な、株価の決まり方と売買の税金の解説を。

(2006.12.14)

寺尾 淳(てらお じゅん)
同志社大学法学部卒。経済関係出版社勤務等を経て86年からフリーランス。86〜92年「週刊現代」「NEXT」で主に経済記事を執筆。92年以降「Forbes日本版」を中心にビジネス雑誌の仕事を続ける一方、単行本も10冊以上出版している。更に詳しく
イラスト/ヨツモト ユキ
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