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マンガ株式入門

誰がどうやって決めるの?今回は株価のお話。

株価を決める二つの要因

 上場株の株価は、どうやって決まるのでしょう。それは、その株の需要と供給のバランスに原因がある内部要因と、それ以外の会社の業績や株式市況や政治などに原因がある外部要因の二つがあります。「新株が発行されたために株価が下がった」というのは内部要因です。一方、「中間決算発表で業績が急回復したために株価が上がった」「金利が上昇して借入金の利息の負担増の懸念で株価が下がった」というのは外部要因です。


「気配値」は株を注文する目安

 内部要因にせよ外部要因にせよ、売り手と買い手がいるから株価は変動します。場合によっては、売り手も買い手も全くいない時間帯(「出来ず」)、売り手しかいない時間帯、買い手しかいない時間帯もあります。いずれも取引は成立しませんが、証券取引所は最も多い売り注文価格を「売り気配値」、最も多い買い注文価格を「買い気配値」として発表しています。気配値は正式な株価ではありませんが、注文する際の目安になります。


「四本値」が株価の基本的なデータ

 東京証券取引所の場合、午前9〜11時の午前の取引を「前場」、午後0時30分〜3時の午後の取引を「後場」と呼びますが、ある株の午前9時の前場開始時(「寄り付き」)の株価を「始値」、午後3時の後場終了時(「大引け」)の株価を「終値」と言います。この二つの株価に、その日の最も高い株価である「高値」と、最も安い株価である「安値」を加えたものが株価の「四本値」で、まとめて新聞に掲載され、分析に利用されています。


「ストップ高」「ストップ安」とは?

 株価が急に上がるのを暴騰、急に下がるのを暴落と言います。しかし、暴騰も暴落も必ず一定の価格まで進んだら歯止めがかかります。それを「値幅制限」と言い、証券取引所が「前日の終値の何%」とあらかじめルール化しています。値幅制限いっぱいまで株価が暴騰することを「ストップ高」、暴落することを「ストップ安」と呼びます。ストップ高(安)が3日続くと、証券取引所は翌日から値幅制限を2倍にひろげます。

東証:更新値幅、制限値幅と呼値の刻み

基準値段 制限値幅
100 円未満 上下 30 円
200 円未満 50 円
500 円未満 80 円
1,000 円未満 100 円
1,500 円未満 200 円
2,000 円未満 300 円
3,000 円未満 400 円
5,000 円未満 500 円
10,000 円未満 1,000 円
20,000 円未満 2,000 円
30,000 円未満 3,000 円
50,000 円未満 4,000 円
70,000 円未満 5,000 円
100,000 円未満 10,000 円
150,000 円未満 20,000 円
200,000 円未満 30,000 円
300,000 円未満 40,000 円
500,000 円未満 50,000 円
1,000,000 円未満 100,000 円
1,500,000 円未満 200,000 円
2,000,000 円未満 300,000 円
3,000,000 円未満 400,000 円
5,000,000 円未満 500,000 円
10,000,000 円未満 1,000,000 円
15,000,000 円未満 2,000,000 円
20,000,000 円未満 3,000,000 円
30,000,000 円未満 4,000,000 円
50,000,000 円未満 5,000,000 円
50,000,000 円以上 10,000,000 円


株と税金の関係

 株の税金は、儲かったらかかりますが、損をしたらかかりません。株を売って儲けが出たら、名義の書き換えの有無にかかわらず必ず課税されます。「源泉徴収(天引き方式)」を選択したら、証券会社が1年分の儲けを合計して税額をはじき出し、税務署に申告して納めてくれます。その際、儲けと損が通算され、損した金額に応じて税額が安くなります。配当金を受け取るときも税金が源泉徴収されます。税率はどちらも現在、10%です。


〈次回予告〉
次回はいよいよ取引の前段階、口座開設についてのお話です。

(2007.01.11)

寺尾 淳(てらお じゅん)
同志社大学法学部卒。経済関係出版社勤務等を経て86年からフリーランス。86〜92年「週刊現代」「NEXT」で主に経済記事を執筆。92年以降「Forbes日本版」を中心にビジネス雑誌の仕事を続ける一方、単行本も10冊以上出版している。更に詳しく
イラスト/ヨツモト ユキ
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