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マンガ株式入門

銘柄が決まったら買い注文、今回は注文ついての説明です。

「買い」と「売り」の差額で利益を

 株式投資は、「買い注文」を出してお金と引き換えに誰かから株を買わないと始まりません。買ってそのまま持っていても配当金や株主優待券をもらえますが、株価の値上がりによる利益を手にするには、「売り注文」を出して誰かに株を売らねばなりません。売りと買いの「株価×株数」の差額が利益になります。取引は相手が承諾して成り立つので、注文を出しても条件が合わなくて誰も応じてくれず、お流れになることもあります。

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「指値」と「成行」の違いとは?

 株の売り買いの注文を出す前に、「指値」と「成行」の違いをしっかりマスターしてください。指値とは「株価を指定する」という意味で、「この株価でなければ買わない(売らない)」という条件をつけることです。成行とは株価の条件をつけず、「何円でもいいから買いたい(売りたい)」という注文のしかたです。指値は条件が合わずに取引がお流れになる確率が高く、成行は相手さえいれば比較的短い時間で取引が成立します。

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「買い注文」成立までの流れ

 「買い注文」を出すには、取引口座を開設した証券会社に「買い」「銘柄名」「証券コード」「株数」「指値か成行か」「指値なら株価」「注文の期限」を正確に伝えます。たとえば「買い、NTT、9432、1株、指値、55万円、本日中」と告げます。間違いを防ぐために証券コードは必ず確認してください。買い注文を証券会社は証券取引所に伝えます。そこにNTT1株を55万円で売ってくれる相手がいたら、取引は自動的に成立します。

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いったん約定したらもう取り消しはできない!

 取引が成立することを「約定」といいます。約定したら、証券会社は必ず連絡します。注文の期限までに約定できず注文がお流れになった時も連絡が入ります。約定する前なら、注文の取り消しや変更は自由にできますが、いったん約定したらもう取り消しはできないのがルールです。約定した後は証券会社が取引の決済を行い、株の購入代金と委託手数料が証券総合口座から引き落とされ、買った株が取引口座の保有株のリストに加わります。

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「売り注文」成立までの流れ

 「売り注文」を出すには、取引口座を開設した証券会社に「売り」「銘柄名」「証券コード」「株数」「指値か成行か」「指値なら株価」「注文の期限」を正確に伝えます。たとえば「売り、NTT、9432、1株、成行、本日中」と告げます。売り注文を証券会社は証券取引所に伝えます。1株の成行注文なら、NTT株を成行で買いたい相手がいれば取引は自動的に成立します。55万円で買った株が57万円で約定すれば、差額の2万円が利益です。

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〈次回予告〉
次回は、利益を出すための基本テクニックです。

(2007.06.14)

寺尾 淳(てらお じゅん)
同志社大学法学部卒。経済関係出版社勤務等を経て86年からフリーランス。86〜92年「週刊現代」「NEXT」で主に経済記事を執筆。92年以降「Forbes日本版」を中心にビジネス雑誌の仕事を続ける一方、単行本も10冊以上出版している。更に詳しく
イラスト/ヨツモト ユキ
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