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マンガ株式入門

実践編 最終回の今回は、株式投資で資産を増やす基本戦略を教えちゃいます。

具体的な戦略目標を立てよう

 「実践編」の最終回では、株式投資で資産を増やすための基本戦略を考えます。
第一に必要なのは戦略目標です。まず大目標を決め、それを達成できる中目標、小目標も立てます。たとえば「1年で利益100万円」が大目標なら、「1ヵ月で利益を8万5000円上乗せ」が中目標、「この銘柄で1ヵ月に3万円の値上り益を取る」が小目標です。3銘柄全て小目標を達成すれば中目標が達成され、それが12ヵ月続けば大目標が達成されます。

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自分に合った銘柄選びと投資金額の設定をしよう

 次に考えるのは、戦略目標を達成できるようにターゲットの銘柄を選び、同時に投資金額を決めることです。たとえば小目標が「1ヵ月に3万円の値上り益」だったら、それを実現できそうな銘柄を探します。ただし、投資金額が100万円なら1ヵ月で株価が3%上がればよいのですが、50万円なら6%、30万円なら10%の株価上昇が必要です。1銘柄あたりの投資金額を少なくしたら、銘柄を厳選しなければ目標達成が難しくなります。

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複数の銘柄でリスクの分散を

 1銘柄あたりの投資金額が多ければ目標は達成しやすいかと言えば、株式投資はそう簡単ではありません。もし、予想に反してその銘柄の株価が下落したら、投資金額が多ければ多いほど損失額も大きくふくらみ、目標達成は遠くなります。それが嫌なら投資金額を1銘柄に集中させず、複数の銘柄に分けたほうが賢明でしょう。これは前回もご紹介した「リスクの分散」で、証券界に「全ての卵を同じカゴに盛るな」という格言があります。

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「損切り」のできる勇気を持とう

 投資金額を分散させるから、業績数字などをもとに銘柄は厳選しました。買い時、売り時も研究しました。しかし、それらと並んで株式投資で重要なことは、予想に反して株価が下落した時にその銘柄に見切りをつけ、損失がふくらむ前に処分する敗戦処理、いわゆる「損切り」です。損切りがうまくできれば負けても傷は浅くてすみます。あらかじめ「株価がここまで下がったら売ろう」という撤退ラインを決めておくことをおすすめします。

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「リスク管理」が一番大事

 企業の業績数字を研究して割安株を拾い上げるファンダメンタルズ分析や、株価チャートなどを研究して買い時、売り時を研究するテクニカル分析も大事ですが、株式投資で最も大切なのは「リスク管理」です。持ち株が急騰したら、いつ売って利益を確定するかを考えます。逆に、株価が下落し続けたら、傷が大きくなる前に損を承知でその銘柄を売らねばなりません。それを冷静な心で決断し実行できる人が、株式投資で実績を残します。

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(2007.08.09)

寺尾 淳(てらお じゅん)
同志社大学法学部卒。経済関係出版社勤務等を経て86年からフリーランス。86〜92年「週刊現代」「NEXT」で主に経済記事を執筆。92年以降「Forbes日本版」を中心にビジネス雑誌の仕事を続ける一方、単行本も10冊以上出版している。更に詳しく
イラスト/ヨツモト ユキ
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