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マンガ株式入門

番外編第3弾はなにかと話題の中国株についてです。

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中国の株式事情

 社会主義国の中華人民共和国にも株式会社の制度はあり、株を売買する証券取引所もあります。上海、深セン、香港が中国の三大証券取引所です。上海と深センはA株とB株に分かれ、A株は中国の通貨「元(人民元)」で取引され、日本の個人投資家は売買に参加できません。B株は上海は米ドル、深センは香港ドルで取引され、日本の個人投資家でも売買できます。香港ドルで取引される香港は、誰でも全ての上場株式を売買できます。

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日本株のような手軽さ

 日本にある、中国株を取り扱う証券会社で口座を開くと、買付代金を日本円で用意すれば中国株の買い注文が出せます。為替手数料が必要ですが通貨の両替は代わりにやってくれます。市況をウォッチする時も銘柄を選ぶ時も日本語で事足り、中国語を勉強する必要は全くありません。日本語で書かれた会社四季報の中国版のような本も書店で入手できます。ネット取引も盛んで、今や中国株は、まるで日本株のような手軽さで取引できます。

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まさに高度成長期

 日本では今、昭和30年代がちょっとしたブームですが、中国の経済は2ケタの経済成長率を維持し、日本の昭和30年代のような高度成長が続いています。日本の高度成長時代には東京オリンピックと大阪万博が開催されましたが、中国では北京オリンピックが来年8月、上海万博が3年後に控えています。中国株はかつての日本株のように、高度経済成長に投資して中・長期で大きな値上がり益が期待できるという魅力を持っています。

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中国株の特色は?

 日本株と比較した場合、中国株には「少ない金額で買える」「配当金が多い」という一般的な特徴があります。その一方で、株主優待制度がない、日本と中国の証券会社に二重に手数料を支払う、為替手数料がかかる、日本の税金がしっかり課税される、信用取引ができないといった点は覚悟しなければなりません。外国に投資するので、どうしても入手できる情報は限られますし、円の為替レートの変動で思わぬ損を出すこともあります。

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中国の産業界の事情を知ろう

 日本でも有名な中国企業は「青島ビール」などごくわずかです。日本とは法律も経済構造も違い、高度成長期だけに企業間の競争は激烈。大型倒産、大型企業買収も日常茶飯事でサプライズでいっぱいです。そのため「中国株はどこに投資していいのかわからない」という声も聞きます。値動きに反応して飛びついたりせず慎重に銘柄を選ぶことと、中国の産業界の事情をよく知り、「日本の常識」をそのまま当てはめないことが肝心です。

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(2007.11.08)

寺尾 淳(てらお じゅん)
同志社大学法学部卒。経済関係出版社勤務等を経て86年からフリーランス。86〜92年「週刊現代」「NEXT」で主に経済記事を執筆。92年以降「Forbes日本版」を中心にビジネス雑誌の仕事を続ける一方、単行本も10冊以上出版している。更に詳しく
イラスト/ヨツモト ユキ
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