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マンガ株式入門

今回は番外編の7回目、「ミニ株」、「ポケット株」、「単元未満取引」のお話。

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少ない資金で市場に参加しよう

 証券取引所で株を売買するには、何株以上から売買できますという「売買単位」が銘柄ごとに決まっています。たとえば売買単位1000株の銘柄を株価1000円の時に買うには100万円用意しなければなりません(他に売買委託手数料も必要)。ところが、このケースで10分の1の10万円で株が買える「ミニ株」、約5000円から投資できる「ポケット株」、1000円つまり1株単位で買える「プチ株」「まめ株」「S株」といった制度があります。

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「ミニ株」は利用しやすい制度

 「ミニ株(株式ミニ投資)」は普通の株取引の10分の1の単位から株を買える制度ですが、名義は売買を取り次いだ証券会社になります。たとえて言えば「仮免許」のようなもので、後で株を買い増してその株数が売買単位に達すればはじめて自分の名義(本免許)になります。それまで、売り注文はその証券会社に限定されます。ミニ株は1995年からあり、最大手からネット証券まで扱う証券会社の数が多いので、利用しやすい制度です。

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「ポケット株」は「株を売買する権利」を買う

 「ポケット株」の制度で買うものは、正確に言えば株そのものではなく「株を売買する権利」です。たとえて言えば、スタジアムの年間予約席が1試合ごとにバラされ、「そこに座れる権利」がネットオークションで売買されているようなものです。これが「カバードワラント」と呼ばれる金融商品で、株そのものは証券会社が保有しています。証券会社が「権利」を投資家に売る価格、買う価格は、株価の値動きにリアルタイムに連動します。

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1株単位で株を売買できる制度

 1株単位で株を売買できる制度は、正式には「単元未満株取引」と言いますが、証券会社ごとに別々の名前がついています。「プチ株」はカブドットコム証券、「まめ株」はジョインベスト証券、「S株」はイートレード証券です。ミニ株やポケット株との違いは、証券会社名義ではなく自分の名義で株が持てることで、株主優待制度の一部が受けられる銘柄もあります。特定口座の利用や、株を他の証券会社の口座に移すことも可能です。

 

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それぞれに権利と制約がある

 3つの制度をご紹介しましたが、どれも株主としての権利は制約を受けます。株主総会での議決権はありませんが、配当金や株式分割は株数に応じて受けられます。ミニ株とポケット株は他の証券会社では売れません。売買可能銘柄や手数料は制度や証券会社によってまちまちなので事前に確認してください。なお、ポケット株以外は指値注文ができない上に注文時刻と約定時刻がずれるので、その間の値動きで損失を被る可能性があります。

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(2008.03.13)

寺尾 淳(てらお じゅん)
同志社大学法学部卒。経済関係出版社勤務等を経て86年からフリーランス。86〜92年「週刊現代」「NEXT」で主に経済記事を執筆。92年以降「Forbes日本版」を中心にビジネス雑誌の仕事を続ける一方、単行本も10冊以上出版している。更に詳しく
イラスト/ヨツモト ユキ
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