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生活の場面別

介護と老後の住まい

■介護は早い時期から家族で話し合って決める

まだまだ元気で、生活の心配はないと思っていた親が突然、脳梗塞で倒れた。幸い一命は取り留めたものの、左半身にマヒが残る。しかし、1ヵ月後には退院の予定。その後、どうする!?

当分は先のことと思っていた「介護」が突然、身に降りかかってくることは少なくありません。近年は、医療費の削減のために入院期間が短くなる傾向があり、高齢者も例外ではありません。そうなると、退院後にどのように介護をするのか、じっくり検討をする余裕もありません。親の、あるいはご自身の体力が衰えてきてから、介護をどうするか考えたのでは遅いのです。高齢者や高齢期が近づいている人は、自身が介護を必要とする状態になったら、どのような生活を送りたいのか、あらかじめ家族に話しておくとよいでしょう。介護が必要な状態になってからだと、うまく希望が伝えられず、家族も対応してくれないことがあります。また、高齢者を持つ家族は、資金的な問題も含め、介護が必要になった場合に、どのような介護ができるのかを本人に伝えておくことが大切です。

本人の希望とともに考えていかなければならないのが、介護者の負担の問題です。子育てと違い、介護は先が見えません。一時的には無理が利いても、積み重ねていると、介護者が耐え切れなくなってしまいます。介護者の負担を減らすには、いろいろな手を借りて、チームプレーで介護に当たることが大切です。一人で背負うのではなく、親族の手を借りて交代で介護に当たる。介護保険の在宅サービスを利用してプロの手を借りる。ご近所やNPO団体などの協力を得るのもよいでしょう。介護施設に入居する場合も、それで終わりではなく、頻繁に訪ねるなど常に様子を見ておくことが大切です。そして、資金的な負担は、本人や家族が納得できるようにしておかないと、後々の相続トラブルにも発展しかねません。それだけに、早い時期からどのような介護を望むのか、できるのかを家族で話し合っておくことが大切です。

介護が必要になったらどうしようかと心配するのではなく、そのような状態になった時にどのように過ごしていくのかと、前向きに考えたいものです。

要介護者等の介護が必要となった主な要因