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生活の場面別

介護と老後の住まい

■介護費用はこれだけかかる

介護にどれくらいの費用がかかるか、高齢者を抱える家族にとって、最も心配な問題ですが、実はピンキリ≠ナ、一概にいくらぐらいと言えないのが現状です。とはいっても、目安は知っておきたいところです。介護にかかる費用を知るには、介護保険の仕組みを理解しておく必要があります。

介護保険は、原則65歳以上で介護を必要とする人が、1割の自己負担で介護のサービスを受けられる制度です。手続きとしては、まず市区町村の介護保険課などの窓口に介護認定の申請をします。市区町村の職員の訪問調査を受け、さらに主治医の意見書なども踏まえて、介護認定がされます。介護認定は必要な介護の状態を基に、要支援1〜2、要介護1〜5の7段階に分かれます。認定された段階に応じて、受けられるサービスの程度が異なります。

自宅で暮らす場合は、居宅サービスといって、訪問介護や訪問入浴介護などのサービスを受けます。サービスのメニューは、ケアマネージャーと相談して決めますが、介護保険で受けられる限度額と自己負担額(1割)は下記のようになっています。利用限度額を超えると、全額が自己負担となりますので、多くの人はこの範囲内でサービスを利用しています。逆に言えば、おむつ代などを別とすれば、自宅で介護をする場合、介護にかかる費用は自己負担額の範囲で収まっています。ただ、利用限度額を超えるサービスや介護保険の適用外の民間サービスを受けると、費用負担は一挙に増加します。

具体例を見ましょう。利用料は介護度やサービス内容によって細かく決まっています。

要介護2は身の回りの世話全般に見守りや手助けが必要な状態です。たとえば、週3日の訪問介護(ホームヘルプ)を受けて、週2日の通所介護(デイサービス)に通うと、利用限度額に近い金額となり、自己負担はこのケースでは16,852円です。

要介護4は日常生活の機能が低下しており、全面的な介助を必要とすることが多い状態です。訪問介護を組み合わせて週7回、訪問入浴介護を週2回、訪問看護を週4回受けるとします。概ね限度額近くになり、自己負担額はこのケースでは29,892円です。特に介護度が高い場合は、利用限度額を目いっぱい使っても、家族にかなりの負担がかかっているのが現状です。

介護度別の利用限度額と自己負担額

要介護度 利用限度額(月額) 自己負担額(1割)
要支援1 49,700円 4,970円
要支援2 104,000円 10,400円
要介護1 165,800円 16,580円
要介護2 194,800円 19,480円
要介護3 267,500円 26,750円
要介護4 306,000円 30,600円
要介護5 358,300円 35,830円

※地域によって、多少の違いがあります。