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生活の場面別

死亡と相続

■生前の相続対策はこうする

全体のまとめ

相続対策の順番は、1番が相続争いをしないようにする事。2番目が現金対策。3番目が税金対策です。そして最高の対策は、遺言のいらない家族関係にしておくことです。

基礎知識

1番目の相続争いをしないようにする事とは、遺言を用意することです。2番目の現金対策は、遺産分割の容易な現金を用意することで、相続税の納税資金にもなります。税金対策が3番目になっているのは、税法は変わるからです。

解説

遺言を用意することにより、配偶者の今後の生活を守ることができます。そして親から見て公平に財産を分けることができます。たとえば、父親が死んだ時に母親が残っていれば、母親の手前、財産争いがないかもしれませんが、母親がいても争いが起きる場合もありますので、遺言はとても大切です。「遺言は、残される人への愛のメッセージ」です。おひとり様は必ず遺言を残してください。
現金対策については『相続財産がほとんど土地の場合はこうする』で述べましたが、現金が一番分けやすい財産であるという事。現在、日本の人口は毎年減少しています。つまり土地の値段はまず上がらないと考えるべきです。大都市以外では、県庁所在地でも土地の値段が下がっているのが現状です。すなわち、不動産は負の財産にもなりますので、土地を要らない子が増えています。早めの処分が大事です。
税金対策は、そのときの相続税法を参考にして対処していくわけですが、税法が変われば、その対策が有効ではなくなります。先ごろ、平成23年度の税制改正大綱が発表され相続税が大幅な増税になります。税法の基本通達が変わるだけでも、今までの税金対策が無駄になる場合すらあります。その中で、確実なのは、『相続財産が多くある場合はこうする』で説明しましたが、贈与税のしくみを上手に活用することです。暦年課税の贈与税制を細く長く利用するのがコツですが、税理士や税務署などと相談しながら実行することをお勧めします。
あえていえば、遺言もいらない家族関係を作っておくことが、最高の相続対策であるということです。西郷隆盛の「児孫のために美田を買わず」で「児孫のために美田を残さず」という言葉を思い出しました。財産があったとしても、いつまでも「血は水よりも濃し」の家族でいていただきたいと心より願います。

専門家としてのアドバイスと注意点
  • 1.相続対策の一番は、遺言を書く事。
  • 2.相続対策の二番目は、現金対策である。
  • 3.税金対策は、税法が変われば効果が無くなる。
  • 4.最高の相続対策は、遺言が要らないような家族関係にしておくこと
  • 5.子や配偶者など相続人のいない、おひとりさまは遺言を残す