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■いざという時にあわてない-賢い葬儀のススメ!〜いま注目の市民葬をご紹介

故人も遺族も満足できる葬儀のために

お葬式は結婚式などと違い、執行までの時間的・精神的な余裕が少ないため、なかなか事前に準備をするという訳にはいきません。身内を亡くした悲しみの中、葬儀をつつがなく執り行うことは容易ではありませんが、心の余裕を失いすべてを業者任せにしてしまうことのないよう、日頃からお葬式についてよく理解し、いざという時に備える心構えが必要です。

いま話題の市民葬って?

葬儀費用は全国平均で約200万円以上にもなり、決して安価ではありません。またお葬式にまつわる費用項目は多岐に亘り、なかなか理解しづらいのが実情です。近年では葬儀の形態もさまざまなものがありますが、ここでは最近注目されている市民葬を見てみましょう。

市民葬・区民葬は市や区などの自治体が斡旋する葬儀制度です。市民福祉の見地から葬儀を低価格で斡旋することで市民の葬儀に伴う費用を軽減する仕組みで、現在多くの自治体で実施されています。故人や喪主がその地区に居住していれば利用可能です。市役所や区役所の担当窓口で受け付けてくれます。

市民葬利用の注意ポイントとは?

市民葬は、上手に利用すれば葬儀費用を大幅に軽減できる制度ですが、利用にあたってはいくつか注意すべき点があります。主なポイントとして、

@通常の基本料金以外にも費用が発生する
葬儀にまつわる費用は、祭壇やお棺、車両費用、火葬料、斎場費や返礼品費用、飲食費用あるいはお布施など多項目に亘りますが、市民葬で提示されている葬儀料金は多くの場合「基本料金」であり、それ以外の費用は別途かかります。基本料金の及ぶ範囲は各自治体の規定により異なりますので、葬儀費用の見積もりに際しては基本料金の項目を理解し、それ以外の費用を加味した総額で把握する必要があります。

A指定葬儀社による葬儀に限られる
市民葬でも葬儀社選びは必要です。市民葬は行政が指定した葬儀社以外の業者は扱えず、また、@で触れた基本料金以外の費用は各業者によって異なります。まれに割高な料金を請求する悪質な業者もいるようですから、業者の選定に際しては複数社から見積もりを取ることが重要です。

B斎場は公民館などの公共の場所に限られる
葬儀社と同様に、市民葬では斎場も公共の場所に限定されます。故人の遺志や縁の場所などの希望には添えないことになりますので注意が必要です。

などが挙げられます。

宗派に囚われない家族葬にも注目

上記の市民葬以外にも、近年では近親者や親しい友人のみで行う家族葬も大きく注目されています。様式や宗派に囚われず、簡素ながらも真心の感じられる式を執り行いたいという想いを受けたもので、「家族や身近な友人が式に参列し、そのほとんどが火葬場まで共に行く」「儀礼的な弔問は受けない」「通夜と告別式も少人数で行い、本葬式は行わない」などを特徴としています。

故人への想いを大切に

当たり前のことですが、亡くなられた方への想いの大きさは決して葬儀の規模とは比例しません。心のこもったぬくもりの感じられる式こそが、故人のみならず残された遺族のためにもなによりの供養となるはずです。また、自身の将来の葬儀で遺族に過度の負担をかけたくない、という想いがあるのであれば、生前に自らの意思を家族に示し、大きなお金を掛けることのない葬儀を示唆することもまた、りっぱな見識と言えるでしょう。

葬儀に際しては限られた時間といえども複数の業者から見積もりを取り、疑問点は率直に訊ね、納得したうえで発注したいものですね。