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目的別

リスクをとって殖やす

■ディスカウント債の魅力と注意点

最終利回りの高さが魅力

国内の預金や債券の金利が低いことから、外国債券の「ディスカウント債」が人気を集めています。
外国債券には額面で買って定期的に利子が支払われる「利付債」と、利子が付かない代わりに、額面金額より割り引いた価格で発行される「割引債」があります。「ディスカウント債」は、利付債と割引債の中間で、利率は年0.5%程度と低めですが、売り出し価格が額面よりかなり低いので最終利回りは10%程度と高いのが特徴です。 南アフリカ・ランド、ブラジル・レアル、トルコ・リラ、インド・ルピーなど金利の高い新興国の通貨で発行され、償還期間も5年以上と長いものが多く販売されています。商品例としては「南アフリカ・ランド建てドイツ農林金融公庫ディスカウント債」といったものです。多くの商品は発行体が公的機関なので格付けがトリプルAと高く、破たんのリスクが低いのも特徴です。

償還前の売却で税制面でも有利に

利回り以外にも税制面で魅力があります。利子は20%の源泉課税、償還差益は雑所得として総合課税されますが、償還前に売却すれば、売却益は非課税と優遇されています。したがって、課税の対象となる利子を低くし非課税の売却益を多く得られることで、他の金融商品に比べて高い実質利回りが得られます。ちなみに割引債の償還前売却益は譲渡所得として総合課税され、優遇されていません。

為替変動リスクと売却額に要注意

しかし、こうした高利回りのディスカウント債にも多くの注意点があります。まずは為替変動リスクが大きいことです。特に新興国の為替変動率は、一般に20%を超えているために、利回りをはるかに超えるリスクとなります。
2つ目は税制の改正です。日本の政府は財政再建のために、今後優遇税制を見直すことは十分に予想されます。ディスカウント債は償還まで5年以上もあるため、償還前の売却時までに優遇税制がなくなれば実質利回りは落ちてしまいます。
3つ目は、非課税を狙って償還直前に売却をしようとすると、買い手の証券会社は足元を見て、安く買いたたかれることが十分考えられることです。 こうしたリスクを考えると、ディスカウント債はあくまでも余裕資金の範囲内で買うことをお勧めします。

外国債券の税金

種類 利子 償還差益 償還前売却益
利付債 20%(源泉課税) 雑所得として
総合課税
非課税
割引債 利子なし 譲渡所得として
総合課税
ディスカウント債 20%(源泉課税) 非課税