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■自動車保険の仕組みが大きく変わった。その対策は?

2013年4月から自動車保険の仕組みが大きく変わりました。最大の変更点は、事故の有無によって適用される保険料が大幅に変ったことです。

まず、誰もが加入を義務付けられている自動車損害賠償責任保険の保険料が変わります。4月1日以降の契約について、保険料が全車種平均で13.5%の引き上げとなりました。

2013年10月からは、大手各社など多くの損保会社の自動車保険が「新等級制度」に変わります。9月末までに事故を起こして保険金を請求したドライバーの保険料は、10月1日以降、従来よりも大幅にアップされることになります。

保険事故を起こしていると、更新後の保険料が5割もアップ

たとえば、20等級の加入者が2012年10月1日から2013年9月30日の契約期間1年間に事故を起こした場合、2013年10月1日〜2014年9月30日には3級下の17等級にダウンします。その結果、ある損保会社では、前年の年間保険料が5万円の場合、旧制度なら5万8110円ですが、新制度では8万3790円となり、新旧の差額は2万5680円、55%の増加となります。

一方、7等級で無事故の場合、1級上の8等級にアップして、保険料は前年の8万円から旧制度では7万4810円ですが、新制度では6万2340円となり、新旧の差額は1万2470の減少となります。3年間にわたって無事故を続けた場合には、新旧の差は3万130円の減少です。年間に事故を起こすドライバーはおよそ10%なので、多くの人は新等級制度によって保険料引き下げの恩恵を受けます。

同じ等級でも、ランクアップとランクダウンでは割引率に違いが

また、新等級制度では新たに「事故有り係数」「無事故係数」も導入されました。事故を起こしたドライバーには、新たに設けられた「事故有り係数」が適用されます。たとえば、同じ8等級でも、事故を起こした結果として8等級にランクダウンした場合の割引率が21%であるのに対して、無事故によって8等級にランクアップした場合の割引率は、「無事故係数」の適用によって割引率が40%となります。

従来、事故の有無にかかわらず、8等級の場合には割引率が28%だったことと比べて、保険事故の有無に応じて大きくメリハリがつけられることになりました。「事故有り係数」は3年間にわたって適用されるため、事故を起こした場合の3年間での保険料負担は、従来と比べてもかなりの金額になる点にも注意が必要です。

「1等級ダウン事故」の仕組みも新たに設けられました。従来、盗難やいたずら、落下物との衝突などの事故は、「等級据え置き事故」として前年の契約の等級が維持されていました。それが10月1日からは「1等級ダウン事故」となって適用保険料も高くなります。

小さな事故なら保険金請求しない方が有利かも

新等級制度導入後は、小さな事故にもかかわらず保険金を請求した場合、次年度以降に保険料の大幅アップの形でかえって割高につく可能性があります。その場合は、保険金を請求せずに、自費で修理したほうが得になるケースもあります。

こうした制度改革や保険料値上げの理由は、高齢者ドライバーの増加や事故率の上昇です。高齢化が進む今後もさらに値上げが行われる可能性があります。対策としては、常に安全運転を心がけること。当たり前の話のようですが、何よりも事故を起こさないことが、保険料アップから身を守るための最善の策と言えるでしょう。

「新等級制度」で事故起こさなかった場合と起こした場合の保険料の割引率

  旧制度の等級(割引率) 新制度の等級(割引率) 新旧保険料
の目安
事故を起こさなかった場合(今年7等級・▲23%、保険料80,000円)
1年後 8等級(▲28%) 8等級(▲40%) ▲12,470円
2年後 9等級(▲33%) 9等級(▲42%)  ▲9,350円
3年後 10等級(▲37%) 10等級(▲45%)  ▲8,310円
3年間の保険料の増減額 ▲30,130円
事故を起こした場合(今年20等級・▲63%、保険料50,000円)  
1年後 17等級(▲57%) 17等級(▲38%) +25,680円
2年後 18等級(▲59%) 18等級(▲40%) +25,670円
3年後 19等級(▲61%) 19等級(▲42%) +25,680円
3年間の保険料の増減額 +77,030円

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