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生活の三大資金

老後資金

老後のお金はいくら準備すればいい?

突然ですが、自分の老後を想像してみてください。悠々自適な年金生活を送っている姿を思い浮かべるでしょうか?それともまったく想像がつかないでしょうか?
以前は「老後」というと、年金収入で旅行に行ったり、趣味をしたりとプラスのイメージがありました。しかし、今の現役世代の人は年金や退職金があてにならず、余裕のある生活を送ることを想像しにくい状況です。そのために漠然とした不安を抱えてしまうケースが多々あります。
では、いったい老後の生活費はいくらかかり、いくら準備をすればよいのでしょうか。具体的に考えることで不安を緩和していきましょう。

必要な老後資金は3000万円

老後のために準備するお金は、年金などの収入合計と老後にかかる生活費や医療費などの支出の合計の差額から求めます。下記の表のように現在40歳のサラリーマン・専業主婦の例で試算してみましょう。

老後の生活費は、総務省の統計を参考にして年間294万円(月24.5万円)。夫婦ともに90歳まで生きると約9100万円かかります。これに介護や医療費、家のリフォーム費用や予備費を考慮すると約1億500万円の支出になります。
一方で、夫の年金収入は男性の厚生年金加入者の平均的な給与水準を参考にすると193万円、妻の年金収入は8年程会社員で働いていたとして93万円。90歳までに二人で7400万円の年金を受け取ります。
したがって、この差額から老後のために準備が必要なお金は3000万円余りです。退職金が出れば補うことができるので、仮に1500万円の退職金が出ると残りの1500万円を60歳までに準備すればよいことになります。

なお、自営業者の場合には、厚生年金に加入できず国民年金のみの加入となるため年金額はサラリーマンに比べて少なくなります。仮に20歳から59歳までの40年間にわたって保険料を納めたとしても年金額は約79万円。90歳までの受給額は夫婦で4100万円となり、不足額は約6400万円です。自営業者には退職金がないことからこの金額を準備するためには60歳以降も働くことが必要となるでしょう。たとえば、年収400万円で10年間働けば、必要な準備資金は2400万円まで減ります。

このような多額の金額を考えると不安になるかもしれません。でも計画を立てて準備をし始めると、不安も少しずつ減ってきます。次から具体的な準備方法や対策を考えていきましょう。

前提条件

  • ・夫40歳(会社員)、妻40歳(専業主婦、結婚までの8年間は会社員)
  • ・夫の厚生年金は、平成19年厚生年金の標準報酬月額の男性の平均値356,697円を参考
  • ・生活費:総務省「全国消費実態調査」より年間294万円(月24.5万円)
  • ・90歳までの収支で試算
老後の収入 老後の支出
公的年金 夫:65歳〜年193万円 5018万円 生活費 60歳〜年294万円 9114万円
介護・医療 夫婦各300万円 600万円
妻:65歳〜年93万円 2418万円 リフォーム 300万円 300万円
予備費 結婚資金援助など 500万円
合 計 7436万円 合 計 10514万円
準備が必要な老後資金 約3000万円