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生活の場面別

日常生活の危機管理

■国民健康保険料を滞納すると…

退職後は、自ら管理して支払う国民健康保険に

例えば会社を辞めて社会保険ではなくなった方は必然的に、というよりは“自動的”に国民健康保険になります。仕事をしている時は給料から天引きされていた方も、国民健康保険では自分でしっかりと支払いをしなくてはなりません。
国民健康保険は、世帯主が災害や病気など特別な事情なしに保険料(保険税ともいう)を滞納すると、今まで使っていた有効期限1年の国民健康保険証を自治体に没収され、有効期間が3〜6ヶ月間の「短期保険者証」に代わります。
短期保険者証は、医療機関の窓口での支払いは通常と同じ3割負担ですが、自治体から滞納している保険料を早期に納めるように指導を受けます。
さらに1年以上滞納が続くと短期保険者証は回収され、代わりに「被保険者資格証明書」が交付されます。

滞納の程度によって段階的にキビシイ取り扱いを受ける

この被保険者資格証明書で治療を受けると、かかった医療費の全額を医療機関の窓口で支払わなければなりません。また、医療費の窓口負担に上限を設けた高額療養費などの保険給付は適用されなくなります。ただし、後日未納の保険料を納めれば、申請により自己負担分以外を支給してもらえます。こうした状況になると、手術や入院などお金のかかる医療を受けることが大変難しくなってしまいます。
この頃には恐らく、頻繁に市区町村の職員から督促を受けたり、納付相談のために出頭を求められたりします。それでも無視したり、未納分の支払いについて誓約した約束内容を破ったりすると、「財産の差押え」処分を受けることになります。財産の差押えが始まると、銀行預金の口座は凍結されて引き出しができなくなります。また、勤務先に給与差押えの通知命令が送られることにもなります。

早めの相談で、差押えなどの「強硬手段」の回避を

近年社会問題化しているように、国民健康保険料の延滞が多くなってきています。そのため、差押えや競売といった強硬手段も多くなっているという事実も理解しておきましょう。
このように生活に支障が起きる事態にもなりかねないので、滞納している健康保険料は親や親族に相談するなどして、早急に納付を済ませるのがよいでしょう。
なお、一括納付が無理なら、窓口である市区町村役場に申し出て相談をすれば、利子がつかない分割払いにしてもらえる可能性もあります。また、災害・病気・事業不振などの事情で保険料を支払うことが困難な場合には、分割納付や納付猶予を受けることも可能です。

国民健康保険未納による差押えの実績件数(東京都中野区の場合)

内容 平成22年度 平成23年度 平成24年度
差押え 162件 392件 386件
交付要求(競売代金の要求) 76件 74件 49件
合計 238件 466件 435件

注:平成24年度は平成24年10月末現在