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■旅行積み立てのメリットと注意点

旅行に行きたいが資金が貯まらないという人に向くのが、旅行会社や航空会社の旅行積み立てサービスです。使い道が限られるため、計画的に費用を貯めることができます。

銀行よりも高い利率が魅力、でも注意点もアリ

旅行積立とは、満期に受取る旅行券の金額と積立期間をあらかじめ決めたうえで、月々一定額を銀行口座から引き落として積み立てる仕組みです。航空会社や旅行会社がさまざまなプランを用意しています。満期時には、年利に換算して1%台後半から3%と、銀行預金に比べて高いサービス額(利息に相当)が上乗せされます。

積み立てを始めるにあたり、いくつかのポイントを知っておきましょう。まず、銀行預金とは異なり、上乗せされるサービス額に対して税金はかからないので有利です。ただし万一、積み立て先の会社が破たんした場合の元本保証はなく、手持ちの旅行券が使えなくなる恐れがあります。また、「銀行に預けるよりも利率が高い」というだけの理由で積み立てを始めても、旅行券の使い道は旅行関連に限られているので、せっかく手に入れた旅行券も使わなければ無駄な支出になってしまいます。先の予定がなかなか立たない人や、思い立ったらすぐに旅行に出かけたいという人にも向かないサービスといえます。

積立先の会社を選ぶポイントは、行き先がすでに決まっているかどうかです。沖縄やハワイなど国内外のリゾート地に行くと決めているなら航空会社、行き先が決まっていないなら旅行会社をお勧めします。

航空会社と旅行会社、そのサービスの違いは?

積立先によってサービスの違いもあります。たとえば、全日空と日本航空は旅行会社に比べ、サービス額率が高くなっています。理由は両社の販売するツアー商品の行き先が原則、自社便の就航便に限られているためです。旅行券は航空券のみの購入や系列ホテルでの支払いに使うこともできます。

一方、旅行会社はサービス額率は低めですが、交通手段や航空会社の別なく国内外の幅広い旅行先を手配できる利点があります。ただ、日本旅行を除き、JR券のみの購入はできません。航空券のみの購入はできるか、物販にも利用できるか、釣り銭が出るかなどなど、事前に旅行券の使える範囲をよく確認することが大切です。

また、満期時に受取る旅行券は金券です。紛失や盗難に遭っても再発行はしてもらえません。ただし、JTBと近畿日本ツ―リストは、紙の旅行券ではなく記名式の旅行券を渡しており、再発行に応じています。

途中解約では、元本割れの可能性も

途中解約を申し出た場合、払い戻しは現金ではなく、旅行券が返却されることになります。また積立期間が1年未満ではサービス額の上乗せはなく、会社によっては千円未満の金額を切り捨てるため、元本割れとなる可能性もあるので注意が必要です。月々の積立額は無理のない範囲で設定するのがよいでしょう。

主な旅行積立サービス

企業名 名称 サービス額率 最低積立額 最大積立回数
全日空 ANA旅行積立
プラン
2.25〜3% 3,000円 60回
日本航空 JAL旅行積立 2.5〜3% 5,000円 60回
JTB たびたびバンク 1.75% 5,000円 60回
近畿日本
ツーリスト
旅したく 1.75% 3,000円 36回
日本旅行 ドリームプラン 1.75% 3,000円 60回
エイチ・アイ・
エス
貯めチャオ 1.8〜2.2% 3,000円 60回