OCN | マネー - 草食系リスクヘッジ -

明日に備える、未来型危機管理術入門 草食系リスクヘッジトップ

STEP2 草食系の「備える」〜手堅く用意周到に、あらゆる可能性を想定

草食系チェックシートその2 あなたは草食系「備える」派?どちらか近い方にチェックをいれていこう

上記のチェックの結果はいかがでしたか? Aの数が多かった方は、草食系の傾向ありと言えます。
不確実さを増す世の中だからこそ、万一への備えは万全でなければなりません。長引く不況で雇用も収入も将来にわたって安泰とは言い難いのが現実です。常に最悪のケースを想定し、そこから逆算した備えを用意できるのが草食系の真骨頂です。

保険は将来の不安を軽減してくれる心強い味方ですが、加入の判断基準としては「万が一の際に想定される補償費が、 自分の能力を大きく超えた金額になる」ことが目安となります。たとえば自動車保険なら、車両保険に未加入であって もクルマの修理費は支払い可能ですが、死亡事故を起こしてしまった場合には賠償金が莫大な額になることが予想され るため、対人保険は絶対に必要とわかります。

また、そもそも保険を考える以前に、まずは貯蓄することを考えるのが草食系です。実は貯蓄は汎用性に富んだ、 「最強の保険」と言えるのです。そして健康やメンタルといった面での自己管理も重要です。なによりも、病気 にならない、事故に遭わない生活習慣を身につけることこそが最良の「備え」となります。

地道にゆっくりと、でも確実に自らの生活をデザインしていく。こんなライフスタイルこその実践こそが、真の草食系の「備える」と言えるかもしれません。

ページトップへ

草食系「備える」実践講座

1 保険に入るときは、必ず比較を
外交員に勧められままに選ぶ、という態度は慎むべき。特に、保険という商品は細分化され、詳細を把握することが難しくなっている。保険比較サイトでは、年齢や保証内容、月々の掛け金や定期・終身の別などの条件を入力することで簡単に比較できる。これらを参照し、自らに最適の保険を吟味することが必要。
2 20代の「がん保険」や「介護保険」が安いのにはわけがある
20代の保険料が安いのは、そもそも若く健康な人は、給付の対象となる可能性自体が低いから。つまり、リスクがきわめて低いとわかっていながら保険に加入することになり、ここでは「リスクに備える」ことよりも、「安心を得る」ことが目的になることを理解する必要がある。たとえば若年でがんに罹病することの困難さ思う時に、がん保険に加入し安心を得ることは大きな意味を持つ。
3 「死亡保険」も「医療保険」も、「終身」ではなく「定期」を選ぼう
終身保険は死亡するまで保険内容を見直さない保険。しかし医療技術の発達や社会の変化などにより、必要な保険金や入院期間は常に変わっていく。だから「終身」よりも、保険加入後も内容を定期的に見直す「定期」の方が理に叶っている。死亡率の変化に応じて割戻金が設定されている「とみん共済」や「けんみん共済」はオススメ。
4 「医療保険」よりも「医療貯金」?
おおよそすべての保険は加入者が支払う掛け金よりも、給付金の方が少ない。支払った額よりも給付金額の方が大きくなるのは、加入してすぐに死亡するなどの特別なケースのみで、通常は掛け金に対して3割程度の給付と知るべき。であれば、保険に加入したつもりでその掛け金を自分自身の「医療貯金」として貯蓄した方が、結果としてロスなく不測の事態に備えることが可能となる。
5 「三大疾病保険」は必要ない
三大疾病と呼ばれる「がん」「脳卒中」「急性心筋梗塞」を対象とした「三大疾病保険」は人気がある。しかし、たとえばもしインフルエンザが流行ると予想される場合、通常はワクチン接種などで備えるべきであり、入院保険に加入することはナンセンス。同様の論理で三大疾病も、保険に加入するよりその保険料で「がんドック」「脳ドック」「心臓ドック」を定期的に受けた方が早期発見につながり、結局はリスクを事前に回避することにつながる。
主な死亡要因
6 がん保険は「診断給付金」付きで
一般のがん保険はがんとなっても、入院や手術をしない場合には、「入院給付金」や「手術給付金」は受け取れない。がん保険は、がんという診断が下ったら必ず給付金を受け取れる「診断給付金」付きを。
7 ネット生命保険はオススメ
店舗や外交員を持たないネット型の生命保険会社は、経営上、間接コストを抑えることができるため、場合によっては同等の保証内容で保険料が半額程度で済むなど、強い価格競争力を持つ。通常の予測を超えたリスクに対応する余力を示すソルベンシー・マージン(支払余力)比率も、店舗型の生命保険会社を上回っている場合が多く、近年大きく注目されつつある。外交員による勧誘や説得ではなく、加入者自らが主にネット上で条件を吟味し、他社との比較の上に申し込みをするスタイルは、まさに草食系向きと言える。
8 津波、地震、噴火は火災保険ではカバーできない。
人生最大のリスクであり、避けることが不可能なのが天災。損害の規模も大きく、個人の力では対応が難しい。地震保険は火災保険と比べて補償額は少ないが、リスクを軽減する意味で絶対必要といえる。個人向けの地震保険は、火災保険に加入していることが前提となり、保険金額は建物で5000万円、家財で1000万円の合計6000万円を上限に、火災保険の保険金額の3〜5割に設定される。たとえば、建物に2000万円の火災保険をかけている場合、地震保険は600万〜1000万円の範囲で選ぶことになる。

ページトップへ

草食系人物プロファイリング:「備える」編

  • Cさんの場合〜内容を知らずに支出する不思議〜
    Cさんは、自身が失業にあい収入が途絶えた際、必要にかられ保険の見直しを行いました。それまで知人の紹介で、言われるままに加入していた生命保険でしたが、積み立て部分が少なく、月々2万円近い掛け金を10年ほど続けたにも拘らず解約時に戻ってきたのはわずか10万円ほど。保証内容を吟味し、死亡保障を減らした内容で新規に共済と契約することで、掛け金が半分ほどに。自分がお金を支払うものなのに、余りにも契約内容に無頓着だったと、反省しきりのCさんでした。
  • Dさんの場合〜草食系は親孝行?〜
    Dさんは、ご本人が、というよりは息子さんが典型的な草食系。ある日の息子さんとの会話が、三大疾病保険の意味を考えるきっかけとなったそうです。
    子:「親父さあ、三大疾病保険入ってるよね。なんで入っているの?」
    父:「いや、なったときに困るからね」
    子:「でも、保険に入ってたって、例えばがんになる確率が下がるわけじゃないよね」
    父:「そりゃ、もちろんそうだけど...」
    子:「じゃ、なってから貰うわけだよね。だったらならないようにするべきじゃない?」
    父:「いや、ならないようにするなんて無理だろ」
    子:「そうだね。だから保険料を支払う代わりに、そのお金で定期的にドックを受けて早期発見に努めた方がいいんじゃない?」
    Dさんはその後、人間ドックでごく初期の甲状腺のがんが発見され、手術をして無事に成功。いまも定期検診を欠かしません

ページトップへ

ここが弱点!草食系のウイークポイントとは? 2「備える」ことを感情で捉えがち

草食系の「備え」については、どうも理性ではなく感情に流される傾向があるようです。そもそも「備え」には、「リスクを押さえる」という実務的な面と、「安心を得る」という精神面の2つの側面があります。通常は、この2つのバランスをうまく取って自分の環境や状態に適した保険を選ぶことになるのですが、草食系は「とにかく不安だから」と、過剰に加入してしまいがちです。リスクに備えることと臆病とは違います。ここはもう一度冷静になってリスクを考える必要があります。

ページトップへ