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STEP1 草食系の「貯める・殖やす」〜リスクをとことん抑えるには

草食系チェックシートその1 あなたは草食系「貯める・殖やす」派?どちらか近い方にチェックをいれていこう

上記のチェックの結果はいかがでしたか? Aの数が多かった方は、草食系の傾向ありと言えます。
草食系の「貯める・殖やす」における、肉食系の考え方との最大の違いは、肉食系が「得をすることを好む」のに対して、草食系は「損をすることを嫌う」点です。一見、ひとつの事象を、表現を変えて言っているだけのようにも見えますが、これは発想がまったく逆になっています。

つまり、肉食系は「得をするためにリスクを取る」ことを厭いませんが、草食系は「損をしたくないが故にリスクは取らない」のです。このことはマネー管理の実践において大きな違いとなって表れます。

草食系の「貯める・殖やす」は、まずは徹底的に基本に忠実であるが重要です。つまり、初めに「何を目的に」「いつまでに」貯めるのかを明確にすること。そのためには家計簿をつけて、家計管理をすることが前提となります。そしてその上で、リスクを極小化した貯蓄方法や投資方法を選択します。

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草食系「貯める・殖やす」実践講座

1「ネット定期預金」を使いこなす
安全性は抜群ながら超低金利の「普通預金」よりは、安全性と利回りのバランスがとれたネットバンクの「ネット定期預金」を積極的に利用する。ネットバンクは通常は店舗を持たずインターネット上でのやり取りに特化しているため、一般の銀行に比べ人件費などを軽減でき、その分、金利(一般銀行の2倍ほど)や振込手数料の安さなど有利な点が多い。また口座情報がわからなくても、相手のメールアドレスと名前だけで振込が可能(楽天銀行)など、ユニークなサービスも多い。ネットバンクも一般銀行と同様、経営破綻などの万が一の場合も保証される預金保険の対象だが、ペイオフ対策に限度額を超えないように複数の銀行に分散して預けることも重要。
2 預金だけでなく、「債券」でも運用する
債券は、国・地方公共団体・企業、または外国の政府や企業などが一時的に、広く一般の投資家からまとまった資金を調達することを目的として発行する。同じく資金調達のために発行される株式とは、あらかじめ利率や満期日などが決められている点で異なる。定期的に利率分の利子を受け取ることができ、そして満期日を迎えると額面金額である償還金を受け取ることができる。国債・地方債・社債などの多くの債券は元本が保証されていて安全な上に、一般に普通預金よりも高利回りが期待できる点で草食系に向いた商品と言える。ただし社債は株式同様、倒産リスクもあるので発行体の格付けが高いものを選ぶ。信用が低いジャンク債は利回りは高いが、その分リスクも高いので避けた方が無難。
3 投資はポートフォリオを管理しながら実行
投資をする場合は、株やFXなどを単品で運用するのではなく、あくまでも全体のバランスを見ながら、比較的安全性を重視した偏りのない運用を心がける。目安としては運用資金の全体を100%とした場合、株で最大30%、預金20〜30%、元本保証の商品(債券など)が40〜50%程度。FXなどのレバレッジのある金融商品は全体の10%以下に押さえる。またレバレッジ自体も5倍以下にするなどのルールを決める。

投資はポートフォリオを管理しながら実行

4 株はデイトレードで
株の運用は、手数料の安いネット証券を利用したデイトレードに徹することで、株価の急落のリスクを避けられる。デイトレードは一見肉食系の投資方法のように思われがちだが、実はリスクを最小限に抑えたい草食系にも有効。常に利益確定とロスカットの指値を入れておくことによって、素早い利確と、あらかじめ損失の幅を限定した形での管理が可能になる。オーヴァーナイト(株を購入したまま翌日以降に持ち越すこと)は、日本の市場が閉まった夜間に海外で起きる株価急落に対処できず大きな損失につながるリスクがあるため、できれば避けた方がよい。また、配当目的で電力株などの資産株を長期保有するという、かつての草食系投資の王道も昨今の市場の乱れから確実な投資方法とは言えなくなっている。その場合でも、Bでの「ポートフォリオ上、株は最大30%」というルールを厳守すること。
5 「純金積み立て」は草食系にオススメ
純金積み立ては、毎月一定金額の代金を自動引落とし、その一定の代金をドル・コスト平均法で毎営業日に自動的に金を買い付け貯めていくという仕組み。金の現物を積み立てていくものなので利息はつかず、利益は基本的には値上がり益のみだが、株と異なり倒産や上場廃止、大幅な価格の変動リスクなどがない。また「有事の金」の言葉通り地政学的リスクも少なく、インフレにも強い。また近年、各国が金の準備高を高める傾向もあり注目される。資産として、ポートフォリオ的にも15%程度は許容範囲と言える。

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草食系人物プロファイリング:「貯める・殖やす」編

  • Aさんの場合〜未曾有の危機に際しても損失は限定的〜
    Aさんは趣味で株をやっていますが、株への投資額は総資金1000万円のうちの20%以内で、残りの80%をネットバンクの定期預金と債券に振り分けるというルールを厳守しています。Aさんは、比較的安全な銘柄と踏んでT電力を長期保有していたのですが、先日株価の急落にあい、評価額が3分の1ほどになった時に手放しました。合計120万円ほどの損失を被ったことになりますが、それでも他の多くの投資家が深刻なダメージを受ける中、総資金の10%強の損失で済んだことは幸運だったと言えます。Aさんは今回の経験を踏まえ、株はデイトレード主体に切り替えようと決めたとのことでした。
  • Bさんの場合〜その美しき通帳とは〜
    Bさんは、「入金しかしない」と決めた預金通帳を持っています。つまり、その通帳には入金記録だけしかなく、出金欄には一切の記載がないのです。Bさんは、手持ちの小銭などがあると少しの手間も惜しまず、ごく軽い気持ちでその口座に入金するそうで、見せてもらった通帳は預金金額もさることながら、入金欄にのみ記載された数字の列が、ただただ美しく壮麗でした。「いつまで続くか楽しみです」とはBさん本人の弁です。

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ここが弱点!草食系のウイークポイントとは? 1草食系投資家は“売らない”?

少々のことでは慌てず、じっくり構えて大局を見る、という草食系の優れた特質も、こと投資という点ではマイナスに作用することがあるようです。特に株取引の場合は、資産株を長期保有するという傾向も相まって、所有株の株価が下落しても、それはあくまでも「評価額」が下がっただけであり、損失は確定していないと思いたがる人は多くいます。ですが、たとえ評価損であっても損は損。ここは肉食系に倣って早めのロスカットを行い、次のチャンスに備えましょう!

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